はじめに
 猛吹雪の黒部ダム
登山靴をGETせよ
菊池渓谷は雪だった
雪の大原三千院 
知床で沢登 
今年も当選! 
熊鈴が必要です 
巌立峡との出会い
根尾の滝を目指せ
ホームができました 
上高地作戦 
登山学校に行こう! 
81万株の水芭蕉 
標高2000m越え
乗鞍岳、標高3026m 
股関節臼蓋形成不全症 

だむ〜じょ★的 ゼロから始める登山のページ!



猛吹雪の黒部ダム

「ダム好き」を自覚してしまったからには、黒部ダムに行かねばならんだろう!!
とは思ったものの、ただ単にアルペンルートで黒部ダムに行ったんじゃー面白くないわけです。
ここが、ひねくれモノの集まるチームことぶきなんです。
とは言え、関電の見学会に繰り上げ当選して、初の黒部を訪れるには、ダムとは無関係の、ちょっと違う角度からのアプローチがありました。

玲衣那の知り合いに、「足掛け7年で日本全国の温泉を千湯回った!」という、強者がいます。
千ですよ、千!!つか、日本って温泉が千個もあるんですね!それに驚き!
れーなも、かなり温泉は好きなので、よく話しているんですが、その方(通称温泉仙人)が、
「7月にみくりが池温泉行ってきた〜!1日はね、富士山山開きでしょ〜?だから北アルプスは意外と空いてるのよ〜。すっごくよかった〜!」
なんて言ってたんです。んで、写真を見せてもらったら、みくりが池温泉と同じツアーで、なんだが面白そうな温泉に入ってる写真がありました。

「これどこですか?」
「富山県の小川温泉よ〜。ここね、露天風呂が洞窟になってるの!混浴なのよ〜。だから湯浴み着着てるの〜」
九州とか言われたら諦めましたが、富山なら行けるじゃないか!…というわけで、
「師匠〜、仕事で疲れてるっしょ〜?温泉行かない?温泉」
と、誘惑して、小川温泉に行ったんですね。
実はこの頃はまだ、「行く先々にダムがあるよね〜!」くらいの認識で。まだハッキリと「ダム好き」は自覚してません。
小川温泉の手前には朝日小川ダムがあるわけなんですが。

小川温泉に1泊して、翌日。師匠が「ちょっと黒部の方まで行ってみるか〜」って言うんです。
正直言って、れーなさん、自分から誘ったくせに「黒部ダムと黒部峡谷鉄道の位置関係がわかってなかった」んですね。
温泉仙人が同じ1回のツアーで一緒に回ってるから、近いと思ってたの。何泊のツアーなのか聞いてなかったし。
(ちなみに「みくりが池温泉」は「室堂」だってのもわかってなかったorz)
で、宇奈月まで行ってみたけど、どこにも「黒部ダム」って書いてない。

時間の関係で、鐘釣までしか上がらなかったんだけど、それはそれでよかったんですが「果たして黒部ダムはどこだ?」という疑問を残したまま、名古屋に帰ります。
そこから調べてようやく「黒部峡谷鉄道」と「アルペンルート」が別物であることを知ったわけです。
で、調べているうちに見つけたのが、関電の「黒部ルート見学会」
時期も時期だったので、1枚だけハガキ出しました。ダメで当たり前って感じで。

応募したのも、ことぶき(代表者)と、れーなの2人。まだ「だむ〜じょ★」発足前のくるみちゃん、発電所とか興味ありませんw
っていうか、ハッキリ言って「ダム好き」を玲衣那が自覚したのは、黒部に行く直前の10月末、美輝の里の温泉を目指して走っていたら、岩屋ダムがあって、ダムカードをGETしてしまったアレがきっかけと言ってもいいかもしれないくらいなんですよ。師匠はもともと機械モノが好きなので、発電所とか萌えるタイプなんですけど。
(高階君はボカロ弄ってる方が好きなインドア派なので、そもそも論外)
なんの連絡もないし、きっとダメだったね〜なんて言ってた1週間後!

忘れもしない2010年10月13日ですよ!チームことぶきは、木曽三川公園でコスモスを撮っておりました。
師匠の携帯に、謎の着信が!!!!

繰り上げ当選のお知らせ!!

「どうしますか?」って聞かれて「行きます!」って即答したらしいです、師匠。
れーなでも間違いなく即答しましたけど。

そこからが大変です。申し込んだ見学会の日は11月10日。名古屋では「そろそろ紅葉〜?」なんて時期ですが、
黒部ダムの気温、11月中旬朝7時0.3°Cとか言ってますからね!なんたって「防寒具が必要」なわけです。
れーなは北海道生まれの北海道育ちですが、内地ってそんなに寒くないので、防寒具って、あんまり持ってなかったんです。
さて、どこで買おう?…となったときに、行ったのが好日山荘でした。
実は好日山荘、れーなの通勤経路途中にあります。毎日前を通ってたりします。
だから、「アウトドアショップっぽいものがあるな〜」ってのは知ってたんです。
あとは、さっきから出てくる「温泉仙人」が「ちょっと新潟の方行くからね〜、ジャンバー買ってきたの〜」なんて、
よく好日山荘の紙袋を持ってたのも決め手になりましたw

この時買ったもの一覧(覚えてる限り)
・ブレスサーモ上下(ことぶき、玲衣那)
・C3fit コンフォートゲイター(ことぶき、玲衣那)
・手袋(ことぶき)
・指無しインナー手袋(玲衣那)
・Marmot ヒートナビジャンパー(玲衣那)
・プラティパス ハイドレーション ビッグジップ SL 1.8L(玲衣那)
・PROTREK(ことぶき)

ブレスサーモは、実際に好日山荘に行くまで全然知らなくて、置いてあった原綿に水かけてみて「すげえ!これすげえ!!」って、即買い。
C3fitもほぼ一緒。とりあえず試着してみて「これ、黒部に限らずすっげーいいんじゃない?」って即買い。
ハイドレーションは、実はれーなさんは毎日2L以上の水を普通に冬でも飲む人なのですが、いつもペットボトルだったんです。
なんかいいものないのかなぁ?そーいえば、登山とかしてる人って、どーしてんの?…なんて、登山系のサイトとかこの頃からちょいちょい見てたので、知ってました。

手袋は、「つけたままカメラが操作できるのか?」というのが、第一条件になりますので、異様に手の小さいれーなは、なかなかいいサイズが見つからず、 「これでいいわっ!あとは気合と根性じゃ!」って指出しになりました。師匠はちょうどいいのが見つかったので購入。
Marmot君については、フリースの上にこれ着れば、風通さないからだいぶ違うだろう!って。がっつり重ね着するつもりだったので、メンズサイズで。
(レディースには青がなかったとも言う)
師匠は、スキーウェア的な上着を持ってたので、この時は買いませんでした。
ただ、「せっかく山に行くんだから、標高がわかった方がいいだろう!」って、PROTREK。

皆様、もうお気づきですね。
そう、この時、「全くもって『足回り』のことは忘れていた」チームことぶきなのです!

雪国育ちのくせに!と、今では思いますが、これまでも、鞍馬山行ったり、醍醐寺行ったり、赤目四十八滝行ったりしてたのですが、
すべて普通のスニーカーで行ってました。ほとんど夏なのもありますが(鞍馬山に至ってはれーなは若いころ12センチヒールで行ったことがある)、ここで足元に目が行かなかったのはなぜなのか!!(予算の関係とも言う)
これで11月、雪の黒部、痛い目に遭うことになります。

ここでおさらいしますと、関電の黒部ルート見学会は、「黒部ダム出発」か、「欅平出発」の片道一方通行。
我々が参加した「黒部ダム出発」のコースだと、欅平で解散となります。問題は、車をどうするか?なんですよね。
時間とお金に余裕があれば、もう1泊とか、電車で…というのも考えるのですが、なんせこの時期、師匠もれーなも仕事が忙しい!連休取るのがやっと!3連休なんて、とてもとても恐ろしくて口に出せない!!

なので、前々日の夜のうちに出発して、宇奈月に車を置いて、そこから糸魚川経由で信濃大町1泊、翌朝始発で黒部ダムの集合場所に行く…
この作戦しかありえなかったんです。(車を回送するってのは、宇奈月⇒信濃大町の電車代と比べたら、なかったです)
ちなみに、れーなさんは馬鹿なので一番最初に「黒部ダムから欅平まで歩けないの?」とか言いました。わはは。
前々日の夜、東海北陸道経由で富山県に入り北陸道に入ると雨!ものすごい雨!
魚津から乗った北陸本線では「雪で新潟から来る特急が止まっている」という有様。
ホントに大丈夫なのか?といか言いながらも、信濃大町に着くと雨は止み、温泉入ってぐっすり寝た翌朝はものすごい晴天でした。
 ←晴天の信濃大町駅

これは勝った…!!と、思ったのもそこまで。なんと、扇沢は雪でした。
 ←真っ白な扇沢
もうね、いつから降ってたの??というくらい、一面真っ白だったんですよ!

一面真っ白の扇沢に着いた瞬間、れーなの雪国育ちの血が騒ぎましたw

まだ始発前、切符売り場も開いてない。
駅の職員の方が気を使って「待合室開けましたから。暖房も入れましたし」とか言ってくれてるのに、「雪だ〜!雪!雪!」と、はしゃぐ玲衣那。
「雪もないのにただ寒いだけ」ってのが、一番駄目なんです。一面真っ白になると、スイッチ入りませんか?ねぇ、雪国育ちの方?
普段、誰よりも寒がりのれーなが、そこらじゅう走りまわってるのを見て、師匠はドン引きしてたようですがw
ま、扇沢でそれだけ降ってるんですから、もちろん「関電トンネルを抜けたその先」も、やはり真っ白、降ってるわけです。
「いつものスニーカー、いつもの靴下」のチームことぶきですから、もちろんあっという間に靴は濡れて超冷たい!
黒部ダム駅で、れーなはとりあえず、靴下の足の裏に小さいカイロを貼りました。見学会の前には足の甲にも。
持ってきたカイロに余裕はあったので、師匠にも勧めたのですが師匠は遠慮します。
結局これがもとで、足から冷えてしまった師匠は、見学会終了後、欅平散策の途中で具合が悪くなってしまいました。
黒部ダムは雪でも、欅平は雨でしたからね。

こうして、チームことぶきは、「足回りは重要だ!!」という結論を得たのです!
ちなみに、帰ってきてから延々見学会の話を聞かされたくるみちゃんは、だんだんとダムに興味を持ち始めるのでした。
れーなは仙人谷ダム様に一目惚れしましたからね。
見学会は、どう頑張っても1年に1回しか行けない。一度も当たらないかもしれない。でも、登山をすれば、ここにまた自力で来れる。
ならば登山を始めようじゃないか!!!…という単純な思考なんです、ホントに。
仙人谷ダムのせいで登山始める人もなかなかいないでしょう。

あとオマケ。
温泉仙人には「欅平まで行って名剣温泉に行かないなんて信じられない!!」と、かなり怒られましたorz
雪の中の黒部ダムの写真は、「DAM PHOTO」のページにたくさんあるので、そちらをご覧ください。

つづく























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